人生初の金閣寺

久々の京都駅から初めての金閣寺拝観へ。金閣寺についてはちょっとした思い出があります。

私の年代(もうアラフィフ)だと学生時代の修学旅行で奈良、京都は定番でした。なので私と同じ年代前後の方なら、金閣寺を見学した人は多くいるでしょう。

私の中学校は1クラス40人弱で各5~6人くらいのグループを作り、それぞれオリジナルの見学コースを作って周る方式でした。

多くの生徒は「金閣寺と銀閣寺を見ときゃいいでしょ?」くらいに思っていたし、そのくらいしか興味がないというか。だから、多くのグループは金閣寺と銀閣寺を見る段取りを組もうとするんですが、これはNGだったんですよ。

理由は金閣寺と銀閣寺の距離が離れ過ぎているから。

バスを使えば大した距離でもないんですが、徒歩で周れるというのが前提で、学校側はなるべく多くを見学させる目的から、ある程度のモデルコースを考えていたようで、その範囲の中で自由にコースを作っていいですよ、ということだったんですね。だから、金閣寺と銀閣寺を両方見学することは不可でした。

ところが数年すると、そんな規定は無くなって、どちらも一緒に見学できるようになったそうです。さらに大人になって同じ年代の人に聞いてみたら「金閣寺も銀閣寺も見たよ、修学旅行で」と言う人が結構いたってこと。

ウチの学校は何だったんだろう…。

と思いましたけどね。当時の親たちはあんまりそんなことに関心がなかったのか、反対する人もいなかったと思います。そういうもんか…くらいのもので。今のように多様性というのも無かったし。

そんな感じで、前提条件を知ってガッカリする生徒も多くいましたが、結局は金閣寺コースか銀閣寺コースかのどちらかを選択しなきゃならない状況に。

で、私のクラスでは圧倒的に金閣寺コースを選ぶグループが多かったんです。銀閣寺コースは少数派。銀閣寺を見たかった生徒もいるにはいたんだろうけど、こんな生徒もいました。

金閣寺なんてキンキラキンなだけ。派手ではないが風流がある銀閣寺こそ、修学旅行で見学するにふさわしい場所

うーん、わかる気がします。というか、当時の私はこっち派でした(ガキのくせに)。なんせ、かなり天邪鬼だったので(/ω\)

なので、私のグループは必然的に銀閣寺コースになりました。類は友を呼ぶじゃないですが、私のグループの生徒は皆、少なからずそういう考えがあったようで、すんなり銀閣寺コースに。だけど、私の心の中では

金閣寺見たかったな~。なんでどっちも見られないんだよ、ちくしょうめ!

って思いが強く「なんなんだよ、この規定は!」とあきらめるしかないけれど諦められないみたいな気持ちがありました。他のメンバーももしかしたら、同じように思っていたかもしれません。決しておくびにも出さないけれど。

で、修学旅行当日になり、各地を見学した各グループが戻ってきて言うわけですよ。

金閣寺良かった!カッコよかった!キンキラキンの派手派手だった!

大したボキャブラリーではないのにそれを聞いて「やっぱり良かったのか~!!」なんて思うわけです。ですが、我々の口から出た言葉と言えば

いや~そんなの写真で見るのと変わらないでしょ、銀閣寺の内に秘めた渋さがわからないようじゃダメだね(君ら、まだまだお子ちゃまね…)

なんて負け惜しみを言うわけですよ。「内に秘めた渋さ」って何なんだ?と今思うと恥ずかしい限りですが。

長くなりましたが、そういうわけで金閣寺はずっと見てみたかったんです。40代になって初めて見ることになるとは。

金閣寺を訪れた日は雨が降ってました。土砂降りってほどでもなかったけれど、そこそこ降っていたので傘はもちろん、カッパ着用の人も多くいましたね。

金閣寺は拝観料を払うところでこんなお札がもらえます。現在はデスクの上に貼ってあります。

道なりに進むと、あの時見られなかった金閣寺が目の前に!ご立派でした。

雨の中の金閣寺もとても風流があって素敵です。

天候が悪く平日にもかかわらず、外国人観光客や修学旅行生、私のような観光客でめちゃ混みでした。立ち止まって眺めている余裕がないという感じ。もうちょっと長居したかったんだけど、前に進まざるを得なくて、この写真もやっとのことで撮影。いい記念になりました。

金閣寺と言えば、三島由紀夫の小説でも有名ですね。私はまだ読んだことなないけれど。余談ですが三島由紀夫の本で面白いと思ったのは不道徳教育講座ですね。興味があればどうぞ。

金閣寺を訪れた記念にポケモンも配置してきました。すぐに戻ってきたけれど。

金閣寺へのアクセスですが、車があれば車で行った方が便はいいと思いますよ。金閣寺には有料ですが駐車場もありますし、周辺にもあります。私は公共交通機関で行きましたが、バスは見学者で混みます。特に帰りのバス。座りたいならかなり待つ必要がありますね。

次回訪れるときには晴れていて人がまばらの時がいいけど、そんな時はかなりレアケースだと思っています。

金閣寺
075-461-0013
京都府京都市北区金閣寺町1
京都市バス『金閣寺道』下車

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