ブルース・リーの凄さは同時並行処理ができるところ。
ここで言っているのは戦いについての話です。
マルチスレッドなんですね。複数のこと一気にやってしまうところが素晴らしい。攻撃と防御を同時にやってしまうし、その後の追い打ちも早すぎ。
ジークンドーの凄さ、神髄はここにあるのかな。
相手の攻撃を制しながら同時に攻撃、相手が攻撃する前に先手を打って攻撃。
前に何かで見たか読んだんですが、ジークンドーって
飽くまで相手の攻撃を遮ること
というのが思想であって、決して相手を完膚なきまでに叩きのめし、ひざまづかせることが真意ではない、ということだった気がします。
敵と相対したら攻撃・防御などをして逃げられる状態になったら、さっさと逃げたほうがいい、という。もう一つ大事なことが
型にとらわれないこと
ブルース・リーは型にこだわり過ぎることを良しとしていなかったようです。どんな状況でも対応できるように、臨機応変に対処できるのが良い、と。
ある程度の基本型はあるんでしょうけど、打撃、投げ、締めなどなんでもありですからね。今で言えば総合格闘技というイメージなのかもしれないけど、当時はそういう武術ってなかったんだと思います。
映画「燃えよドラゴン」の中でブルース・リーが宿敵と試合するシーンがあるんだけど、何やっているのかわからないくらい早い。構えから拳を繰り出すスピード、相手の拳を受けつつ攻撃するという、まさに並行処理が確認できます。
「燃えよドラゴン」は私が高校生の頃、レンタルビデオで借りて見たんですが、何度も巻き戻してコマ送りして確認したのを思い出します。ご多分にもれず、私も友人と真似をしてやってみたものの、かなりスロー。あのスピードになるには相当の修練が必要なのだなと(/ω\)
同じ映画の冒頭でサモ・ハン・キンポーと試合するシーンがあるんだけど、ブルース・リーはここで打撃技、投げ技・締め技をやってる。実はこのシーンって一番最後に撮影していて、ブルース・リーがめちゃくちゃ痩せているのが確認できます。
関係者がインタビューでブルース・リーはこの映画を完璧に完成させる執念が尋常じゃなく、睡眠時間も削っていたと言っていたのを思い出します。夜中とかでも平気で打ち合わせしたりしていたらしいです。さすがに健康状態も相当ヤバかったんだと推察できます。
ブルース・リーは相当この映画にかけていたんだろうなという感じ。
日本人でジークンドーを実際に継承している人がいますが、この二人の動きはブルース・リーそのものって感じ。こんなの素早過ぎて避けられない。実際に受けたら何やられているかわからないうちに死んでるな…。
こちらは映画のシーンを解説とともに再現しています。動きがブルース・リーっぽい。
こちらは解説がわかりやすく、すごく参考になります(何の参考だ?)。脱力かぁ~確かにそうですね。動き早すぎ…。
こちらの動画サービスでは燃えよドラゴンはないけれど、香港で撮影したときのブルース・リーの映画が5/6まで見られるのでどうぞ。
燃えよドラゴンならこちらから見られます(その他作品も)。こちらは今のところ期間限定ではなく常時視聴できるようです。
ちなみにサモ・ハン・キンポーが出演していることは先に書きましたが、ジャッキー・チェンやユン・ピョウもチョイ役で出演しています(いずれもやられ役として)。
それにしてもカッコいいな~。憧れます。