今日はボジョレーヌーボー解禁日なので近くのお店で2つ買ってきました。おつまみはチーズとローストビーフ。チーズはそれほどクセが強くないカマンベールチーズにしました。
2019年ボジョレーヌーボーを飲んでみた感想
早速、2つ飲んでみたんですが「可もなく不可もなく…」という感じかな~。特別に美味しい!とは感じませんでした。まぁこんなもんかなって印象。ただ、日常のハウスワインとしてガブ飲みできるのは良いかも。
私が美味しいな~と思ったのは4~5年前のボジョレーヌーボーですね。あれは本当に美味しかったです。なんというか、ヌーボーなのに「フルボディなんじゃないの?」と思うくらい、何故だかコクと味わいが深いものだったんですよ。「間違って買っちまったか!?」とラベルを見直したくらい。
あれ以来「ボジョレーヌーボーはあなどれん!」と思って、毎年解禁日に飲むことにしているんですが、あれと同じくらいかそれ以上のグレードのものとはまだ出会えていません。
ボジョレーヌーボーには美味なキャッチフレーズがある
ボジョレーヌーボーの評価って毎年行われていて、キャッチフレーズなんかがありますよね。これがまた秀逸。
例えば…
百年に一度の出来
とか(笑)。
ちょっと気になったので2000年以降のボジョレーヌーボーのキャッチフレーズをまとめてみました。
年 | ボジョレーヌーボーのキャッチコピー |
---|---|
2000 | 出来は上々で申し分の無い仕上がり。 |
2001 | ここ10年で最高。 |
2002 | 過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え。 1995年以来の出来。 |
2003 | 100年に1度の出来、近年にない良い出来。 |
2004 | 香りが強く中々の出来栄え。 |
2005 | ここ数年で最高。 |
2006 | 昨年同様良い出来栄え。 |
2007 | 柔らかく果実味が豊かで上質な味わい。 |
2008 | 豊かな果実味と程よい酸味が調和した味。 |
2009 | 50年に1度の出来栄え。 |
2010 | 2009年と同等の出来。 今年は天候が良かった為、昨年並みの仕上がり。爽やかでバランスが良い。 |
2011 | 2009年より果実味に富んだリッチなワイン。 100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え |
2012 | ボジョレー史上最悪の不作とされたが糖度と酸度のバランスが良く、軽やかでフルーティーな仕上がり。 心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた。 |
2013 | みずみずしさが感じられる素晴らしい品質。 |
2014 | 2009年の50年に一度のできを超える味わい。 エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい。 |
2015 | 今世紀で最高の出来。 |
2016 | エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい 。 |
2017 | 豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい。 |
2018 | 2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう。 理想的な条件の下、すばらしいヴィンテージへの期待高まる。 |
2019 | ??? |
見てみて改めて思うのは
ネガティブな感想が1つもない
ってこと。
必ずどこか褒めようとしている。毎年前向き(笑)。
ハイパーな職人だって自然が相手なので、不出来な年だってあっただろうに。
2012年なんか「史上最悪」とまで言ってるくせに「糖度と酸度のバランスが良く軽やかでフルーティーな仕上がり」なんて評価になってるし。
キャッチコピーを考える人は誰?
誰がキャッチコピーを付けているかと言うとボジョレーワイン委員会と販売業者。
最初にキャッチコピーを付けるのがボジョレーワイン委員会です。キャッチコピーというか純粋な感想だと思いますけどね、まだこの段階では。
次に、その感想を元に販売業者がキャッチコピーを考えて付けます。
ここからが秀逸になってくる気がします…。
販売業者はワインが売れないと困ってしまうので、ボジョレーワイン委員会のキャッチコピーをアレンジしたり、誇張したり、別の言い方、もしくは表現で悪い印象を与えないようなコピーを考えて発表してます(多分)。
きっと素晴らしいコピーライターたちがいるんでしょう(笑)。
この両者のキャッチコピーが違うのが面白いところ。なので、キャッチコピーを待ち遠しく楽しみにしていたりする人もいるようです。
ここ1週間くらいはボジョレーヌーボーはエノテカなどのワイン専門店とかでなくとも、スーパーやコンビニでも買えます。通販でも購入できるので気になった方はどうぞ。
2019年のボジョレーヌーボーのキャッチコピーがどうなるのか、楽しみですね。キャッチコピー自体は、まさか笑わせることが目的になっていないと思うけれど、期待しちゃうんですよね( ̄▽ ̄)
ボジョレーヌーボーの意味
ボジョレーヌーボーって言うけれど、どんな意味なの?ってのがあります。フランス語には間違いないですけど、それぞれの意味はこんな感じ。
とういうことで、まとめると
という意味です。
ボジョレーヌーボーの解禁日
ボジョレーヌーボーの解禁日は毎年11月の第3木曜日となっています。以前は11月15日となっていたそうですが、そこが土日だと運送業者が休みになってしまい、ワインが運べなくなってしまうので、平日になった経緯があります。
ボジョレーヌーボーは愛好家も多く、時差の関係で日本が最も解禁日が早いということで、このためだけに来日する方もいらっしゃるようです。
やっぱり1番というのにこだわりがあるのかもしれません。2番じゃダメなんです(多分)。
日本でボジョレーヌーボーが流行り出したのはちょうどバブル全盛期の1988年。
あの頃、20歳以上の老若男女大多数が「ボジョレー、ボジョレー!」と叫んでいた気がします。まるでどこかの挨拶のように「ボージョレ!」っていうおじさんもいたな…(笑)。あのおじさん、どうしているのだろう?
私は当時、残念ながら子供だったので飲めませんでしたが…。
今でも日本でやたらボジョレーヌーボーの解禁日で騒ぐのは日本人は祭り好きという国民性があるかもしれませんね。
一方で、その騒ぎに冷ややか~な視線を送る方もいますが、誰彼に迷惑かけず楽しめるならば、いいんじゃないかな~と個人的には思っています。この時期には世界中の愛好家たちがボジョレーヌーボーを飲んでいるというのも面白いですし。
何はともあれ、1年でこの時期にしか体験できないので、この1週間くらいで色んなボジョレーヌーボーを飲んでみようと思っています。